身近になってきたキャッシュレス決済

 

1.キャッシュレス決済とは

 

「キャッシュレス決済」とは、現金を使わずに、クレジットカードや電子マネーなどを利用して、受取りを行う決済方法のことです。

昨今では、スマートフォンによる決済が注目視されていますね。

スマートフォンにアプリをダウンロードして、口座等と連携させ入出金を行い、バーコードやQRコードを読み取る支払方法です。

 

2.キャッシュレス決済のメリット

 

消費者のメリット

・お金を持ち歩く必要がない

・利用履歴より簡単にお金の出入りが把握できる

・支払いがスピーディ

 

事業者のメリット

・レジ締等の作業が不要

・現金の紛失、盗難等のトラブル減少

・お金に触れないので衛生的

 

キャッシュレス決済は消費者にとって便利な上、事業者にとっては生産性向上につながるので、それぞれに大きなメリットがあります。

 

 

さて、日本のキャッシュレス決済比率は世界と比較してどうでしょうか?

 

(出典:経済産業省「キャッシュレス・ビジョン」)

 

先進国の中でも、日本のキャッシュレス決済比率は約20%」と極めて低いことが伺えます。

理由としては、キャッシュレス決済に対する不安だけでなく、次のような理由があると考えられています。

 

・盗難が少ない

・偽札の流通が少ない

・レジの処理が正確

・ATMが多い

 

また、事業者にとっては、キャッシュレス決済の導入費用や手数料などのコストがかかることや、導入のための準備に時間と手間がかかるため、消費者にキャッシュレス決済が普及しない一因とも考えられます。

 

3.税金とキャッシュレス

 

平成30年11月13日、「神奈川県」ではキャッシュレスを推進するための「キャッシュレス都市(シティ)KANAGAWA宣言」が発表されました。

平成31年1月から自動車税、個人事業税、不動産取得税の支払いに「LINE Pay」が導入されました。

LINE Payによる納付とは納付用紙のバーコードをLINEで読み取るだけで支払いが完了する方法です。

このLINE Payで納付ができるのは、都道府県で神奈川県が国初」でした。

 

最近では、スマートフォン決済による税金の納付が可能な都道府県や市区町村も増えています。

大阪市でも、平成30年12月からLINEpayによる納付サービスが開始されました。

納付できるのは、コンビニ収納用バーコードが印刷された1枚当たり30万円以下の納付書のみです。

 

キャッシュレス決済可能な対象税目(大阪市)

全税目(ただし、「コンビニ収納用バーコード」が印刷されていない納付書では利用できません。)

  • 個人市・府民税(普通徴収)
  • 個人市・府民税(特別徴収)
  • 固定資産税・都市計画税(土地・家屋)
  • 固定資産税(償却資産)
  • 軽自動車税
  • 法人市民税
  • 事業所税
  • 市たばこ税
  • 入湯税

 

国税に関してもクレジットカード納付など現金決済以外の方法があります。

前回コラム参照:税金の納付方法は6種類

毎月発生するよう源泉所得税等の納付もわざわざ窓口で納付することになると大変煩わしいです。

納付の方法についてのご相談も「伏間洋税理士事務所」まで是非お問い合わせください!

 

税理士 伏間 洋

住所 大阪市中央区常盤町1-3-18谷四ビル202

06-7172-0234